早稲田学生日記

大学の講義,読書,日常生活,人との関わり合いから学んだことをまとめる学習記録

完璧主義はダメ?「未完成こそが最強の戦略」

投資バカの思考法

著者 藤野英人

 

この本には題名からもわかるように

株式投資の際のマインドを中心に書いてある

 

しかしその内容は投資のマインドだけでなく、

仕事や趣味などあらゆるものにも当てはまる話が多かった

そこで今回は僕が最も共感した考え・指針をまとめておく

 

「未完成こそが最強の戦略」

 

日本には昔から完成・完璧は良くないという考えがある

例えば「満つれば欠くる世の習い」という言葉

 

これは完成するとあとは壊れていく・崩壊していくだけ

という意味

 

このことから

あえて完成や完璧までには事を進めず、

欠陥や不十分な点を残しておくのが

成長や発展に繋がるという教訓がこの言葉にはある

 

確かに完璧にものを終わらせてしまった後に

ミスを見つけると

そのミスのせいで全てを

やり直さなければならないことがある

 

この「満つれば欠くる世のお習い」精神で有名なのは

日光東照宮の陽明門

陽明門のところにはいくつか柱があるのだが

一本だけ逆さになっているのである

 

実際に僕もガイドさんに説明してもらったのを覚えている

 

「建物が完成した瞬間から崩壊が始まる。わざと未完成にする事で、建物が崩壊しないことを家康は願った」と

 

「変化に柔軟に対応するために、崩壊を避けるために、あえて不完全を目指す」

 

 

これは投資だけでなく仕事や勉強にも生かせると思う

 

例えば

 

「時間・量をきっちり決めた

抜かりの無い仕事・勉強計画」

 

これは聞こえはいいけど一度うまくいかないと

そのあとの計画も一気に崩れてしまう

夏休みの宿題計画や受験勉強などで

多くの人は経験したと思う 

 

完璧な計画を立てるのではなく

毎日・毎週にある程度の余裕を持たせた計画が

成功に繋がると思う

 

ちなみにこの思想は縄文時代のころからあったらしい

おそらく読んでる人も共感できると思うから

日本人の文化的精神の一つなのだと思う

 

少し話が変わるが

高校のサッカー部のコーチと話したときに

人とコップと水のたとえ話を聞いた

 

手帳やスケジュール帳を

予定でいっぱいに埋めたがる人がいる

これは毎日何かの予定を入れたいタイプの人だ

この人をコップに例えると満杯の水の入ったコップである

 

この人は何か新しいことを始めようとしても

始めることは出来ない

それはコップの中身がいっぱいで

新しい水をコップに注げないのと同じである

もはやコップの水を捨てる時間もない

 

毎日予定でいっぱいにするのではなく

何もない日があった方が良い

コップにちょうど良い量の水を入れておくのだ

 

そうすると自分を見つめなおす時間ができて

いらない水(予定)を排除できるし

新たな水(やりたいこと)を

注げるコップになれる

 

大学生は大学生で、社会人は社会人で忙しいと思うが

忙しさに満足するのではなく

余裕を持った生活に満足できる人でありたい

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

にほんブログ村 大学生日記ブログへ