早稲田学生日記

大学の講義,読書,日常生活,人との関わり合いから学んだことをまとめる学習記録

あなたの20円が世界を救う?社会起業家の物語

読書記録Episode2

「20円で世界をつなぐ仕事」小暮真久

 

2冊目は社会起業家の本

社会起業家とは、

社会の抱える課題をビジネスで解決する人」

 

この本は

マッキンゼー戦略コンサルタントから転職し、

世界の食事問題を解決する事業を立ち上げた社会起業家の話

 

僕の中の「起業家」のイメージは

AppleのSteve Jobsや

FacebookのMark Zuckerbergのように

ITが関わるものというイメージだった

 

社会起業家にもIT関係があるかもしれないが

この本は違ったのでまずそこに驚いた

さらに、著者小暮真久さんの実際に行っている

ビジネスアイデアも素晴らしく、

驚き感動した

 

では少し内容を紹介

小暮さんの会社名は

Table For Two(TFT)

直訳すると二つのためのテーブルである

どんな意味なんだろうね

(もちろん下の方で説明してます笑)

 

そして、この会社のビジョン(彼の夢)は

「先進国と開発途上国の食の不均衡を解消し、両国の人々を健康にすること」である

 

先進国の抱える食の問題は

食べ過ぎによる肥満や生活習慣病であり、

開発途上国の抱える問題は

食事や栄養を十分に取ることができないこと

 

この2つの問題を同時に解決し、

世界の人が健康的な生活を送れるようにしようというビジネス

 

どうやってこんなでっかい問題を解決するのか

 

そろそろTable For Twoの意味を

分かった人もいるかも

 

Twoは二人分の食事、

Tableは食事の時に使うもの

 

つまり一回の食事で二人分の食事、

これがTable For Twoの意味!

 

まだ伝わらないと思う笑

 

「先進国の人の一回の食事で、開発途上国の人の一回の食事を与える」これがコンセプト!

 

開発途上国の人の一回分の食事は20円らしい

 

先進国で「ヘルシー料理を提供」しつつ、

普通の値段+20円することで、

開発途上国の食事代もいただくという

食事提供サービス

 

これによって先進国の食事による

肥満・生活習慣病の改善と

開発途上国の食事を提供を行うのである

 

主に会社や大学などの食堂に

導入しているらしい

 

確かに駅前で募金箱を抱えてる人のところで

財布を開いてお金を渡すよりも

自分の健康に良い食事を注文しつつ

自然と途上国の人の食事にも貢献できる方が

お金を渡しやすい気がする

そして世界の食の不均衡を改善する

 

素晴らしいアイデア!

だけど

なかなか世の中には受け入れられなかった

 

日本では

「慈善活動する団体は質素・倹約にすべき」

そんな雰囲気が他国に比べてあるらしい

 

確かに

慈善活動の人たちがお金を稼ぎまくってたら

変な感じがする

まさにこの僕の考えが日本人的だったらしい

 

アメリカの社会起業家は

たくさんの報酬を得ているらしい

それは「世界をより良くするための事業をやっている人はそれだけの報酬を得るべき、そしてその報酬で世界の抱える問題をさらに解決してほしい」という考えがあるから

 

日本でなかなか受け入れられない社会事業を

マッキンゼーで得たビジネススキルと

「世界の食の不均衡を無くす」という想いで

行動してきた小暮さんの軌跡を描いた本です

 

自分の考えに無かったものがたくさん詰まっていた

 

「あったら良い事業ではなく、

本当に必要な事業をもっと増やしていかない」と考えさせられる本でした

 

 

ちなみにこれは図書館で借りたんじゃなくて買った本だから読みたい人いたら貸せるやつ!気軽に借りてくれい!

 

最後まで読んでくれた人ありがとう!

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